活動報告(2012年度)                          

 いわき環境研究室の活動をご紹介いたします。

 「再生可能エネルギーワークショップ」への参加

2012.08.01
 本NPOも所属している「うつくしまNPOネットワーク」主催で、「再生可能エネルギーワークショップ」(全5回)の企画案内がありました。
 第一回目は、8月1日、郡山市総合福祉センターで開催され、「再生可能エネルギーの導入事例から学ぶ地域プロジェクト」と題して秋元耕一郎氏((財)日本立地センター常務理事)から話題提供がありました。本会からは中西、橋本の2名が参加しました。
 本会では、「小水力発電」等を軸に身近なエネルギーの活用を実践的に考えていこうとしているところですが、今回のワークショップでは、県内他地区の市民グループでも同じような動きがあり、今後はそのような団体との連携を視野にいれながら事業を進める良いキッカケになったと思います。

 赤沼環境保全会主催の「水環境講座」の支援事業

2012.08.19
 地域の児童、保護者、役員を含めて24名ほどが参加し、赤沼地区内の農業用水路の水域を中心に、水生生物調査、水質調査(夏井川加路川、三夜川、中江川の3箇所)及び二枚貝(アサリ)による浄化実験等を行いました。本会からは、橋本、平川の2名が参加しました。  水生生物調査では、フナ、タモロコ、ボラ等の他、うなぎも捕獲されました。参加児童達は、網を持って水路に入り夢中で生物を採集していたのが印象的でした。一昨年度大量に発生していたシジミが今回は全く見られなくなっていました。  水質調査では、参加児童に「透視度・におい・COD」を実際に測ってもらいました。アサリを使って米のとぎ汁の浄化実験では、2時間ほどの接触時間を置きましたが、あまり明確な浄化効果は確認できなかったのが残念でした。  本講座は、昨年度は震災等の影響で実施できませんでしたが、平成20年度以来当会が支援してきております。次年度以降も機会があれば支援を続けていきたいと考えています。


 「市民による市民のためのフォーラム『いわき、明日のこと』」への参加

2012.09.29
 いわきワシントンホテルで、標題のフォーラムが開催されました。NPO法人ザ・ピープル、NPO法人インデイアン・ヴィレッジ・キャンプ、NPO法人ふよう土2100が中心となって組織されたコンソーシアム主催で、「いわき市の持続可能な未来に向けて、市民が主体となった様々な復興まちづくりプロジェクト」の紹介がありました。
 特に、「いわきコミュニテイ電力プロジェクト」の活動紹介では、ドキュメンタリー映画「シューナウの想い」が上映されました。ドイツ南西部に位置する小さな町の人達が、チェルノブイリ原発事故後、子供達の未来を守ろうと百%自然エネルギーの電力会社を立ち上げるまでの軌跡を描いた作品で、今後、いわき地域で自然エネルギーを進めていく上で示唆に富んだ映画でした。
 また、「いわきコミュニテイ電力」事業の実現にむけての取組みの紹介もあり、当研究室でも積極的に活動を進めていく必要性を強く感じました。

 「あいおいニッセイ同和損害保険(株)」からのご寄付

2012.11.06
 福島支店いわき支社を通じて、90,844円のご寄付をいただきました。同社からは、昨年度もご寄付を頂いております。当NPOでは、これまで活動の3本柱(地域環境についての調査研究・政策提言、教育活動、地域環境改善事業)を中心に事業を推進してきております。今回戴きました浄財は、今後の活動に活かさせていただきます。


 地域環境についての調査研究・政策提言

2012.10.30
 いわき市からの「いわき海岸部の放射線量調査」事業を受託し調査継続中です
 -本調査は、いわき地域環境科学会と連携しながら進めております。今年度は、すでに上半期の調査として、勿来海岸の放射線量についてメッシュ調査、定点での放射線濃度の調査を実施し、報告書を提出したところです。詳細については、当会及びいわき地域環境科学会のHPに掲載予定です。なお、本年1~3月にかけて、四倉海岸の放射線量調査を実施することにしております。
 平成24年10月30日、EPO東北主催の「再生可能エネルギー」についての意見交換会に出席しました(於:仙台市)。会には、東北6県から10団体が参加。市民風力発電(青森)、バイオ燃料(宮城、山形)、温泉熱利用(山形)、薪ストーブの取組み状況(岩手)の報告があり、当会からは小水力発電に向けての動きについて紹介しました。
 ☆自然エネルギーには色々な分野がありますが、当会としては、関連団体と連携しながら身近に取り組めそうな小水力発電に取り組もうとしております。他地区での実践例やいわき市内での導入可能性の調査を進めている段階です。今後、他地区の見学会、いわき地区内の現地調査、講演会等を企画していく予定です。


 いわき市からの受託事業、「いわき海岸の放射線量調査」を実施

 いわき市では、平成25年度、四倉海水浴場開設の可能性を検討しており、当会が四倉海岸の放射線量の実態調査を依頼されました。
 勿来海岸は既に昨年度海水浴場として開設されており、調査は、両海岸の定点観測地点及び海岸全域のメッシュ調査(10mメッシュ)を行いました。

 エネルギーの地産地消に向けての動き

 現在、いわき地域環境科学会との連携事業として、小川江筋等の農業用水路や下水処理場等、いわき市内での活用の可能性について「小水力発電」を軸に検討しています。今後は、先進地視察や市内の小水力発電候補地の巡検等を企画しており、今年度は、当NPOの大きな事業の一つにしていきたいと考えております。

当会について

リンク



シンボルマーク

 

全体の形は水面に落ちた水滴を表しています。 水は環境の大きな要素です。内側の緑の輪は山、水色の輪は川、外側の濃い青の輪は海(太平洋)を表わしています。
福島県いわき地域は、山・川・海の3つを有する自然豊かな環境に恵まれています。また、いわき地域は “東北の湘南” とも呼ばれる温暖な気候で、日照時間が長いもの特徴です。マーク中央のオレンジの部分は、その太陽の光を"iwaki"の頭文字"i"で表わしています。
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