2019年10~12月のいわき環境研究室の活動紹介 

2019年10月~12月のいわき環境研究室の活動リスト
 いわき自然エネルギー研究会関係 
2019年10月6日 田人多世代交流ラボ支援活動の実施 9E1
2019年10月29日 いわき海星高校第2回目学習支援実施(浮力、復元力実験) 9E2
2019年12月1日 第8回こども♡あいネットフェアに参加(アリオス) 9E3
2019年12月7日 平四小第3 回目自然エネルギー学習支援の実施 9E4
NPO法人いわき環境研究室関係 
 2019年11月5日 いわき海星高校第3回目学習支援実施(神白川海水遡上調査) 9F1
2019年11月12日 いわき海星高校第4回目学習支援実施(下神白海岸鳴き砂、空間線量調査) 9F2
2019年11月19日 いわき海星高校第5回目学習支援実施(廃プラ分別実験など) 9F3
 2019年12月3日 いわき海星高校第6回目学習支援実施(浄水講義&実験) 9F4

田人多世代交流ラボ支援活動の実施
(9E1)

 10月6日に田人多世代交流ラボがあり、田人観光いちご園へ出掛けました。大人も子どもものびのび過ごすことを目的にしていました。  田人に着いても雨は止みそうもなく、午前中に予定していた荷路夫川での川遊びは中止になりました。その代わりに11時から15時まで反力推進船を制作して、その船を動かして遊ぶことになりました。縦3m×横1mの木の枠で作った土台の上にビニールを被せたプール2面と既存のビニールプール1面を使用しました。子どもたちが制作した船は2種類で、一つは牛乳パックを用いて輪ゴムを動力とする船と、もう一つはプラスチックのトレイにコップを載せた船でした。子どもたちは常時15人ほどプールの周りにいて楽しんでしました。大人は笹舟を懐かしそうに作り、そっと水に浮かべていました。参加人数は子どもだけで40名でした。


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いわき海星高校第2回目学習支援実施
(9E2)

10月29日にいわき海星高の環境教育支援のうち自然エネルギー実験を行いました。この日は海水遡上調査を予定していましたが、朝から雨のため野外調査を中止せざるを得なかったので、室内でできる浮力試験と復元力実験に変更しました。  まず浮力実験から始めました。生徒13人を2班に分けて、プラスチックの船にそのまま乗せれば沈んでしまう石を運ぶ方法について、班ごとに考えてもらいしました。試行錯誤の末に、浮力を使えば簡単には運べることに気付ました。石をヒモで縛り、船の下に沈めて運ぶことができました。 次に復元力実験に取り組みました。2Lのペットボトルで作った船に、できるだけ多くの水を運ぶ方法を、多くの材料を並べて、どれを選ぶか班ごとに考えていただきました。いろいろな考えがあり、発表していただきましたが、両方とも甲乙つけがたい結果でした。 最後にいわきの魚の方言と標準和名についての講義をしました。皆さんが真剣な表情で聴いていただき、質問も多く出たので役に立ったかなと思いました。
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いわき海星高校第3回目学習支援実施
(9F1)

 11月5日に海星高校における第3回の学習支援を行いました。内容は神白川における海水遡上実態調査でした。本来は先週実施の予定でしたが、雨天の為に今週に内容交代し実施しました。果たして晴天に恵まれ、良い 環境の下に調査が出来ました。生徒はボートにての試料採取班、ボート誘導班、水質分析班に分かれて各々の役割を果たしてくれました。  調査は、去年より一点多い(梅田川を追加)6地点で行い、温度、導電率、pH測定の他に、今回は流速、流向の確認および一部の地点ではCOD(パックテスト)測定を実施しました。その結果、潮見表では、ほぼ満潮の時間であったに拘らず、河口付近でやっと潮が満ち始めた状態であるとか、縦方向の海水・河川水の流れの状態やCOD値の違いなど、過去2年(2回)の調査では見えなかったことが判りました。
下の図は海水の遡上状況を調査した地点です。

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いわき海星高校第4回目学習支援実施
(9F2)

 11月12日、いわき海星高校で、第4回環境教育支援として、下神白海岸での鳴き砂と空間線量調査を行いました。この日は一日中晴れて、絶好の野外調査日和でした。本会からスタッフ6名が参加し、いわき鳴き砂を守る会からも佐藤理事長の参加をお願いしました。  調査計画説明後、下神白海岸へ移動し、鳴き砂野外調査を行いました。生徒は7班に分かれて、各班にはスタッフ1名が付きました。南北方向に10m間隔で21定線を設定し、1班3定線ずつ鳴き砂調査と放射線量測定を行いました。海岸方向へは10m間隔で測定したので、多くの調査データが集まりました。 定点調査の後で、次回11月19日の実験材料とするために、鳴き砂、鳴かない砂を採集するとともに、海岸に落ちていたプラスチックを採集しました。また鳴き砂、鳴かない砂の場所別に50㎝の深さまで、10㎝間隔で砂を採集し、層別の放射線量を調査しました。  野外調査を終えてから生物化学室で、佐藤理事長より鳴き砂の基礎知見及び最近話題になっている海岸のマイクロプラスチックについて講演がありました。次に和田隆さんより、11月5日に実施した神白川での海水遡上結果について、判り易く説明しました。生徒の皆さんは熱心に聞いていました。
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いわき海星高校第5回目学習支援実施
(9F3)

 11月19日、いわき海星高校で第5回の環境学習支援講座を支援しました。まず、前回下神白海岸の鳴き砂調査をした際に、採取してきた2種類の砂(鳴く砂、鳴かない砂)のCOD,透視度,粒度組成を分析する事で何が違うかを調べてみました。 結果は、レーダーチャートに表して解析しました。それによると、「鳴かない砂」はCOD,透視度ともに「鳴く砂」に比べて数値が悪く、また粒度組成も目的の組成(鳴きやすいと言われている組成)が若干少ないことが判りました。また、両試料を洗浄した場合は、鳴かなかった砂は鳴くように、鳴いていた砂はより鮮明に鳴くようになりました。鳴き砂の存在は汚れに大きく左右されることを実感しました。 続いては、前回、砂浜より無作為に採取してきた廃プラスチック(2~10mm程度の破片)の分別を行いました。まずプラスチックには多くの種類があり、比重に差がある事などの講義のあとに、7種の比重の違う水溶液を用いて廃プラスチックを投入して分別してみました。結果、99%以上のものが海水より軽いものであり、PET片などの重いものはほとんど砂浜にありませんでした。重いプラスチックは海中に沈んで残っている可能性があることがわかりました。プラスチック類は分解がきわめて遅いことからも、海に放出される前に回収しておかなければならないということも実感しました。
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第8回こども♡あいネットフェアに参加
(9E3)

 令和元年12月1日に、いわき芸術文化交流館アリオス2階ホールで、子育て支援を目的に、第8回こども♡あいネットフェアが開催されました。いわき環境研究室からは橋本、中西、和田隆、栁田、平川の5名が参加しました。他に参加した団体は、子育てポピークラブ以下20団体で、スタッフ数は54名と大規模なフェアでした。 11時30分に草野会長のあいさつでオープニングが始まりました。次いで、いわき市から副市長が市長代理であいさつしました。 開場すると同時に子ども連れのお客さんがたくさん入場し、環境研究室コーナーにも途切れることなく集まりました。今回は昨年同様に浮沈子と、新たに磁石で動く人形を展示しました。他には風に向かって進む風車を体験してもらいました。会場全体の入場者数は昨年の160名より40名多い200名でしたが、来場した子ども達に90個の浮沈子を渡すことができました。浮沈子が上がったり、沈んだりするのを自分で体験して、喜んでいました。動く人形も楽しそうに磁石で動かしていました。 閉会の3時まで、立ち上がったままの忙しく、充実した3時間半でした。
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いわき海星高校第6回目学習支援実施
(9F4)

 12月3日、いわき海星高校で第6回の支援学習を行いました。今回が今季最後でしたが、学校行事の関係で時間を大幅に短縮しての講義になってしまいました。そこで時間をカバーする為、理事長から「汚れた水を浄化する実験に挑戦」という表題で、浄化方法の一部「凝集沈殿法」、「ろ過」を説明してもらい、生徒たちにはその実験を同時に行っていくという進行の形を採りました。  実験では、生徒たちは準備した6種類の汚水(泥水、希釈醤油、希釈味噌汁、希釈牛乳、絵具水、食品着色水)に凝集剤としてミョウバン水と重曹水(pH調整)を添加して、攪拌し静置しました。また、ろ過実験はPET瓶で作ったろ過装置に活性炭を詰めて、米ぬか液を濾過しました。  講義では、さらに「活性汚泥法」や一般的な「汚水処理場について」などの水浄化のレクチュアを続けました。講義終了後、凝集沈殿の汚水による様子の違いなど(濁り、色、沈殿量)の実験結果をみんなで観取しました。  最後に、生徒たちに6回の支援学習の感想などをアンケート用紙に書いてもらい、全員で集合写真を撮って、この講義を終了しました。

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平四小第3回目自然エネルギー学習支援の実施
(9E4)

  12 月7日、平第四小学校での第3 回目自然エネルギー学習支援を実施しました。 前年同様、「遡り水車の製作とスピード競争」をテーマとし、福島高専の先生と学生と平窪自然塾の協力を得て、総勢 14 名の支援体制で臨みました。 遡り水車は軸の太さや羽の枚数、羽根の形状によって遡りスピードが変わります。 車軸は 2 種類で細いのは竹ひご(3 ミリ径)、太いのは竹の箸(6 ミリ径)で、滑り止めとして熱収縮チューブを被せました。 子ども達は予め準備された幅 3cm、高さ 4.5cmの長方形の羽根の先端を雨樋のカーブ(曲線)に合うようにハサミで切り、調整していました。別のグループでは別に用意された大きな用紙から幅の広い羽根を切り出していました。 羽根の先端をカーブさせた羽根を作るグループもありました。この羽根の性能は良く、時間短縮に大きな影響がありました。 子ども達は夢中で何度もやり直しを行い、時間短縮される度に歓声を上げていました。このようなことが我々支援者の望むことでありました。 各組から細軸と太軸の 1 位グループから喜びと工夫したことについて発表してもらいました。

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