2022年9月~12月のいわき環境研究室の活動紹介 

2022年9月~2023年1月のいわき環境研究室の活動リスト
NPO法人いわき環境研究室関係 
 2022年9月7日 平四小・防災環境教育支援講座実施  0D1
 2022年9月16日 パルシステム福島商品展示会に出展  0D2
2022年10月18日 水防災学習支援のための環境まちづくり担い手育成講座を開催 0D3
2022年10月28日 令和4年度自然エネルギー先進地視察 0D4
2022年11月12日 好間四小・防災環境教育支援講座実施 0D5
2022年12月3日 好間四小「川の学習のまとめ」の授業参観 0D6
2023年1月17日 第2回水環境・生物調査のための環境まちづくり担い手育成講座 0D7

平四小・防災環境教育支援講座実施 (0D1)

 9月7日に環境教学習支援のために、平第4小学校へ行ってきました。今回は令和4年度最後となる3回目で、防災環境学習支援でした。教育対象生徒は6年生67名で、出席したスタッフは10名でした。 8時30分に開講式を音楽室で開きました。理事長の挨拶の後、スタッフの自己紹介がありました。次に20分間講義をしました。原田先生から地球温暖化と水災害について、橋本先生から夏井川流域の説明と3年前の東日本台風被害について、パワーポイントを用いて説明しました。 9時からは生徒を6班に分けて、各コーナー15分間ずつ6コーナーを体験学習しました。6コーナーとは、1.ジオラマによる防災施設体験、2.流域模型による流域概念体験、3.森林と川の模型を使って、山の保水力を知る実験、4.森林や土にどの程度の保水力があるかの実験、5.砂で作った川で、流れと共に川筋がどのように変化するかの実験、6.水災害にあった場合の心得 でした。各コーナーとも、時々「すごい」などの声があがり、夢中に取り組んでいたことが、よくわかりました。 全体で1時間半の体験学習が終わった後に、音楽室に戻って、アンケートを全員に記入していただきました。閉校式で、生徒に感想を聞いたところ、「環境研究室で作った模型を使っての体験学習だったので、よく理解できた」との声が聞こえてきました。11時に閉講式は終了しました。


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パルシステム福島商品展示会に出展 (0D2)

 9月17日(土)に郡山のビッグパレット福島で行われた「生活協同組合パルシステム福島商品展示会」に出展し、会員10名が参加しました。 パルシステム福島は当NPOの賛助会員でもあるため、これまでもイベントへの出展協力をしており今回で4回目となりました。コロナ禍によりビッグパレットで開催は3年ぶりだそうですが、当NPOにとっても大規模なイベントへの参加は3年ぶりとなりました。入場者の制限を行ったため、これまでより小規模の開催でしたが、親子連れなど600人ほどの来場者があったそうで、NPOのブースも大いににぎわいました。 ブースでは活動紹介の他、自然エネルギーを利用した「おもちゃ」の展示や工作コーナーを設けました。どうして?なぜ?と不思議がりながら、浮沈子・反力推進船・針金アメンボなどの工作を行い、完成品はお土産に持ち帰りました。子ども達は工作に熱中していましたが、保護者も興味津々で眺めながら、原理を説明したパンフレットを持ち帰っていました。また、これまでの経験から、比較的低年齢の子どもが多く来場することが予想されましたので、そのために用意した「輪ゴム」を使った「パッチンカエル」なども好評でした。用意したキットは、3時間の開催時間でほぼ無くなり、参加したNPOのメンバーにとっても励みとなるイベントとなりました。


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水防災学習支援のための環境まちづくり担い手育成講座を開催 (0D3)

令和4年10月18日に、福島高専都市システム工学科棟2階の第1多目的演習室において、環境まちづくり担い手育成講座を開催しました。今回の講座の目的は、NPOが実施している小学校学習支援講座の支援者育成という視点から、NPOメンバー以外の方に支援学習の内容を体験してもらうとともに、学習内容や使用教材の課題等について意見交換を行い学習プログラムの改善を図ろうとするものです。今回は、小学生に年代的にも近い福島高専の学生に6名に参加してもらい、水防災学習をテーマに育成講座を行いました。 講座では、流域ジオラマ、流域模型と分水界、森林の保水力、土砂流出・砂防ダム、河川堤防の崩壊の5つの項目について、説明や実験等を行いました。流域についての理解はあるが、今回実際に模型で分水界を紐でつなぐという作業は学生たちも初めてでしたが、分水界の理解に役立つようでした。また、地図に分水界を描く作業については、等高線を小学生が理解するのは難しいのではないかという発言がありました。 森林の保水力実験では、裸地と森林の違い、先行降雨の有無による違いで流出水量の違うことがデータとしても確認することができました。また、土砂流出実験では、砂防ダムや砂防堰堤の説明を受けて、それらが土砂に見立てた小球体のほとんどを留めるが水は通過することを確認することができました。この実験で小球体の回収に磁石を利用した工夫がされており、学生たちもこのことに感心し、楽しんで回収を手伝ってくれました。 最後の河川堤防の崩壊実験に先立ち、河川横断構造を模型用いて、左岸・右岸、堤内地・堤外地などを確認しました。その後、河川の水位上昇に伴い、越堤による堤防崩壊のしくみを確認しました。特に、越堤が起こると、天端や裏法面が浸食されていく様子がリアルに再現されていて、崩壊の瞬間には参加学生からも思わず歓声が起こりました。 実験終了後、参加学生から感想が述べられました。それぞれの実験の装置等が大変よく作られていること、小学生のように小さな子供たちが大変興味が湧きそうで楽しく学べそうであることなどの良い評価を得ることができました。一方で、小学生が理解しにくい字句や表現を説明に持ちる際に補足説明や平易な表現を用いることも必要だという意見がありました。今回NPOのメンバーも普段小学生対象に実施する内容よりも少し難易度をあげた表現になっていたことがこのような学生からの反応につながったものと思われました。今後は、今回の講座の内容をさらにブラッシュアップしながら、小学校における学習支援を継続実施していきたいと思います。

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令和4年度自然エネルギー先進地視察 (0D4)

 10月28日に自然エネルギー先進地視察のために、バスで三春町、川内村方面へ行ってきました。終日晴れて、風は弱く、早朝はやや寒かったものの日中に暖かくなり、絶好の視察旅行日和でした。 参加者は16名。いわき市役所前に、8時半の約束の時間に集まりました。途中バスの中で、原田理事長のあいさつの後、参加者全員で近況報告をいれた自己紹介をして、親睦ムードになりました。 最初の視察場所である福島県環境創造センターに10時45分に到着しました。玄関前に案内係の女性が、バスを待っていただいたのに感心しました。まず東日本大震災と原子力災害の記録を、シアターで見学しました。次に福島県の環境の現状についての紹介していただきました。環境創造ラボでは原子力を依存しない福島の実現のために、「自分にできること」として自然エネルギー利用の重要性を学びました。環境創造シアターでは360度のパノラマ映像で東日本大震災と現在の福島県の姿を見ることができました。大迫力で、音響もお腹に響く程で、よそ見をすると目が回る感じがしました。最後に放射線ラボに入り、霧箱で放射線の飛散を観察しました。 お昼ご飯は三春駅前のレストランでそばセットを摂りました。付いていた「ほうろく焼き」は、厚揚げを柚子みそで味を付けた料理で美味でした。 午後から桧山高原風力発電所を見学しました。阿武隈高地の標高900~1000mに位置し、所在地は田村市と川内村にまたがっていました。途中の山道は細く、曲がりが多く、時間がかかりました。風車発電機は1基2,000 kw で14基あり、発電所出力は28,000 kw でした。山頂周辺では、阿武隈の雄大な山々が一望できる絶景で、感動しました。池があり、散歩道が整備されていました。トイレや水道施設もあり、キャンプに利用することができました。 最後は川内村の「いわなの郷」を訪問しました。到着してすぐに和風のレストランに入り、全長20 ㎝ サイズのイワナの焼き魚を全員でいただきました。“幻の魚”といわれる貴重なイワナです。美味しそうに骨まで食べていました。釣り堀や和風で統一した養殖施設を見学しました。 帰りは常磐高速道を利用して、外はまだ明るい16時45分に予定どおり、市役所前バス停に到着しました。 参加者皆さんからお礼のあいさつをいただき、自然エネルギー先進地視察を無事終えました。


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好間四小・防災環境教育支援講座実施 (0D5)

 11月2日に好間第四小学校の第3回環境教育―水防災学習支援を実施しました。 8時半に小野校長先生の挨拶から始まり、スタッフ11名より自己紹介をしました。教育対象とした生徒は5,6年生で、9名でした。次いで講義、実験の順番について説明をしました。 講義に入り、まず原田理事長より「地球温暖化と水災害」についてパワーポイントを用いて分かりやすく説明しました。次に好間川の特徴をのべた後、分水界や流域について夏井川流域模型を用いて、詳しく説明しました。3番目はいわき地域のジオラマを使って、危険箇所や各種の治水施設(砂防ダム、多目的ダム、調整池、遊水池、霞堤等)について説明しました。 10分休憩を挟んで、実験に入りました。内容は、森の保水力、砂防ダムの役割、水循環と流水模型、川の流れ、堤防崩壊の実験で、多方面にわたっていて大変でしたが、生徒の皆さんは、時々「すごい」、「がんばれ」などの声をあげながら、一生懸命取り組んでいました。 最後は、生徒の皆さんと対話をしながら、「洪水時の対応」について考える方式で授業を行いました。熱心に自分の考えを述べていただきました。 授業が終わり、生徒9名全員にアンケートを記入していただきました。更に、この日に疑問に思った事柄について質問して、スタッフが回答しました。 お昼になって、支援者は校長先生と一緒に給食をいただきながら、懇談をしました。 この日で、令和4年度の環境教育学習支援は最後になりました。


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好間四小「川の学習のまとめ」の授業参観 (0D6)

 12月3日の土曜日9時から好間第四小学校で行われた、「川の学習のまとめ」の授業を参観してきました。5、6年生9名が3班に分かれ、これまで当会が学習支援を行った内容をパワーポイントのスライドにして、学んだことを発表する授業でした。最初の班は、好間川の「水生生物」について発表しました。きれいな場所を好む生物が多かった、たくさんの種類の生物がいた、水生生物は見つけにくいところにいた、という結果を導き出した点が、よかったです。この結果をまとめるのに苦労した様子が、感想から伝わってきました。2番目の班は、「水質調査」について発表しました。パックテスト、におい、きれいさ(透視度)を調べた結果から、好間川の上流ではきれいな水が、下流になると汚れてくることがよくわかりました。ごみのポイ捨てをしないなど、対策にも踏み込んでいたのが印象に残りました。最後の班は、「防災学習」について発表しました。川の構造、水害を防ぐための森林、砂防ダムや堤防の重要性など、防災について、よくまとめられていました。また、災害が起こってしまった時は、命を守る行動、助け合うこと、そして普段の備えが大切だということが、聞いている者によく伝わりました。 どの班もパソコンを活用し、クイズを盛り込んだり、写真やイラストを入れたり、工夫した発表で、参観していた保護者のみなさんも感心した様子でした。子どもたち一人ひとりが感想を述べた後、先生の「まとめから分かったことは?」という質問に対して、次々に意見が出され、川や自然環境の保全に積極的に取り組もうとする姿勢が育っていると感じました。今後も当会の活動が、このような成長の一助になればと思います。よい発表会を参観する機会を与えてくださった校長先生はじめ、好間第四小学校に関係する皆様ありがとうございました。


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第2回水環境・生物調査のための環境まちづくり担い手育成講座 (0D7)

  令和5年1月17日に、福島高専都市システム工学科棟2階の第1多目的演習室において、第2回環境まちづくり担い手育成講座を開催しました。第1回目の講座と同様に、当NPOが実施する小学校学習支援講座の支援者育成という視点から、NPOメンバー以外の若手人材に支援学習の内容を体験してもらい、学習支援の内容や使用教材の課題等について意見交換を行い、それらの改善を図ることを目的としています。 今回も福島高専の学生に6名に参加してもらい、水環境や生物調査をテーマに育成講座を行いました。講座では、最初に小冊子「川の水質調査」の概要を説明の後、水環境調査として、臭気、透視度、導電率、COD(パックテスト)の測定、水生生物の調査をおこないました。講座に実際に使用した河川水と水生生物のサンプルは、藤原川水系釜戸川と鮫川水系四時川から当日朝に採取したものでした。 はじめに五感によるにおいの測定を行いました。学生たちもはじめての挑戦で、臭気物質を気化させて行う官能試験の体験を行いました。次に、透視度計によるにごりの測定でしたが、学生実験で使用した透視度計を改良したサイフォンによる水面の上下が可能な透視度計の使いやすさに驚いていました。さらに、導電率の測定では、これまで学生実験で扱ってきた単位(マイクロジーメンス毎センチメートル)と違う単位(ミリジーメンス毎メートル)にやや戸惑うケースもありましたが、実験の後で説明を聞いてその違いについても理解を深めることができたようでした。その後、CODパックテストの測定を行いましたが、学生たちはこの方法を経験したことがなく。簡易的に水の汚れを計測することができることに驚いていました。 水環境調査の後に生物調査として、水生昆虫の幼虫について説明を受けながら分類を行いました。化学分析のように瞬間的な水質の評価ではなく、一定期間その生物が生息可能な環境であったことが推定できる評価手法であることを理解して、確認できた生き物と水質ランクとの関係を理解したようです。 これらの測定のあとで、指導者から2つのサンプルの水環境の傾向をレーダーチャートにまとめた水質の結果や確認された水生昆虫の結果を用いて、2か所の違いなどの説明を受けました。水生生物による調査の結果と、化学分析による水の測定結果に関連性があることを実際に体験できてとても納得したようでした。 最後に参加した学生たちから、以下のような感想や意見が寄せられました。 ・ふだん川のことを学ぶ機会がないのでこのような体験ができて良かった。 ・水質分析を実際に一人ずつ体験できるのはとても良かった。 ・パックテストのように色で判断できるなど調査方法が小学生にもわかりやすく、説明も丁寧におこなわれていて良かった。 ・化学分析の結果をレーダーチャートに図示するとサンプルごとの傾向がわかりとても良かった。 ・透視度計に工夫を凝らした改良を加えたのはとても使いやすく興味深く思えた。 ・小学生が対象だからと言ってすべて平易な表現にするのではなく、少し高度な説明もわかりやすく織り交ぜながら進めることも好奇心を抱かせるうえで必要だと思う。 私たちNPOメンバーも若い学生から大いに刺激をもらい楽しいひと時でしたが、参加学生からいただいたコメントなども、今後の講座内容や使用教材の改善に大いに参考にしていきたいと考えています。貴重な時間を割いていただきご参加いただいた福島高専の学生の皆さんに謝意を表して報告といたします。

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