2023年9~12月のいわき環境研究室の活動紹介 

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2023年9月~12月のいわき環境研究室の活動リスト
 2023年9月3日 2023年環境学習会の支援報告 (0C1)
2023年8月26日 諏訪神社水車更新工事完了・竣工式(0C2)
 2023年9月13日  平四小第2回環境エネルギー学習支援(0C3)
 2023年10月20日 河川環境施設見学研修(0C4)
 2023年11月8日 好間四小「水防災」学習支援(0C5)
 2023年11月15日 平第4小学校第3回防災環境学習支援講座(0C6)
 2023年12月20日 NPO事業中間報告会の報告(0C7)
 2023年1月24日 令和5年度 新年会の開催(0C0)
 2024年3月2日 河川財団令和5年度「川と人をつなぐ活動」成果発表会参加報告(0C8)
 2024年1月30日 好間四小児童の学習成果発表授業への参加(0C9)
 2024年3月12日 河川基金助成川づくり団体部門・国土交通大臣賞受賞を市長に報告(0C10)
 2024年3月12日 国土交通大臣賞受賞記念祝賀会開催(0C11)
2023年環境学習会の支援報告(0C1)

 9月3日、いわき市小川公民館前の夏井川において、福島県環境創造センター附属施設猪苗代水環境センター主催の2023年環境学習会の支援を行いました。これは福島県内の親子が県内各地で開催される環境学習会に参加する催しで、今回は当NPOがいわき地域で開催された夏井川の生物・水環境に関する学習の支援を担当しました。当日は、天候にも恵まれ、福島市や郡山市など中通り各地から親子50名ほどが参加しました。当NPOからは8名が学習支援にあたり、このほか福島高専都市システム工学科の4年生2名の協力も得ました。 学習会では前半に小川公民館前の夏井川での水生生物調査を行いました。小学校の低学年生が多く参加していましたが、みんな元気に川に入って楽しく水生生物の採取を行いました。水生生物採取後は、分類・同定を行い、カワゲラ類やカゲロウ類、ヘビトンボなど水のきれいなところで見られる水生昆虫が多く採取されたことがわかりました。これら水生生物の名前をみんなで共有した後、元の流れに放流しました。
 学習会の後半は、小川公民館に戻り、COD、透視度、導電率、においの4項目の水質分析を行いました。測定した検水は、小川公民館のやや上流にある夏井川に合流する直前の加路川の水(地点1)、水生生物調査を行った小川公民館前の夏井川の水(地点2)、下流側の夏井川鎌田橋直下の水(地点3)、夏井川に合流する前の好間川平川橋直下の水(地点4)で、これら4種類の検水を4つの班に分かれて1地点ずつの測定を行いました。低学年の児童も多く、なかなか手先が動かない状況も見られましたが、どうにかきょうだいで助け合いながら、測定結果を得ることができたようでした。水質分析の最後に、河川で確認された水生生物の一覧や参加児童全員で行った水質分析の結果(図参照)を示しながら、調査全体のまとめを行いました。 今回は、株式会社ライト・エージェンシー様からの依頼により、いわき市外からの児童の皆さんと一緒に学習する機会に恵まれました。また、運営に際してエフエム福島の皆さんにもご協力いただきました。予定された時間内で学習会を進めることができ安堵している次第です。最後に、関係された皆様のご支援とご協力に感謝申し上げます。

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諏訪神社水車更新工事完了・竣工式(0C2)

 自然エネルギー教材の一つとして、平下平窪の諏訪神社内に設置してあった水車は、老朽化により今年3月に解体撤去しました。それに代わるものとして、水車製作の経験がある堀川氏(いわき市泉もえぎ台在住)に製作を依頼し、このほど完成しました。新造の水車は、8月23日に当会の会員の手で、泉もえぎ台より諏訪神社に搬送し設置調整を行い、8月26日に竣工式を行いました。 水車制作をお願いした堀川氏は、当会の依頼に対してその意図を汲んで快く引き受けてくださり、今年4月より新水車の製作を開始しました。同氏は忙しい日々の中ながら、9月の平四小の自然エネルギー講義に間に合う様にと、時間をやりくりして製作を続けてくださり、8月上旬に完成しました。この水車は搬送の関係などにより、以前の物と比べると一回り小さく(径2m⇒径1.8m)なりましたが、以前と比べても見劣りしない堂々たる物となりました。尚、この水車は、回転により自転車のダイナモを利用した発電装置となります。  また同時に、余った材料を利用した小スケール(径0.9m)の水車も製作しました。これは、回転運動を上下運動に変える、日本古来の米つき水車です。こちらは可搬式なので、イベント会場などでのデモ用に今後の活用が期待されます。   9月13日には、平四小の児童達がこれらの水車に触れ合うわけですが、きっと先人たちが考えた水車という知恵の輪から、水の持つ自然エネルギーを大いに感じてもらえることと思います.



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平四小第2回環境エネルギー学習支援  (0C3)

 9月13日午前、いわき市立平第四小学校6年生2クラス66名を対象に環境エネルギー学習の支援を行いました。当日はクラスごとに、学校近くの諏訪神社における自然エネルギー学習と校内での省エネルギーに関する実験を体験しました。 諏訪神社での自然エネルギー学習では、3つの班に分かれ、①自然エネルギー施設(水力、太陽光、風力)での学習、➁火起こし体験及びソーラークッカーによる太陽熱利用実験、③足漕ぎ自転車での発電及びソーラーカー試乗体験を各18分でのローテーションで実施、それぞれ体験を通じて自然エネルギーへの理解を深めてもらいました。
 3種の自然エネルギー施設では、太陽光・風力施設を間近に観察すると共に、今年9月初めに更新したばかりの水力発電用の水車では、9月8日~9日にかけての降雨の影響を受け、水源の沢水が勢いよく水車を回し発電していました。また、福島高専の橋本慎也研究室の学生さん達が、施設脇を流れる小川江筋で、浮体式水力発電器での発電の様子も体験できました。 火起こし体験は、今年6年目を迎えました。これまでは、新たなタイプの火起こし器等に挑戦するなど工夫してきましたが、煙は出るものの発火までには至りませんでした。今年も発火は見られないかとあきらめかけていましたが、最後の1班の男子児童が最後の最後に頑張り、かなりの火種を作ってくれて、 それを指導に当たっていた半沢氏が上手にテッシュ上で発火させ、更にそれをおがくずに移し着火しました。6年目にして初めての快挙で、皆で喝采しました。 太陽熱利用のソーラークッカーでは、ヤカンに入れた水(26.5℃)は、好天に恵まれたこともあり、90分後には、87.8℃まで上昇しました。ポップコーンは、香ばしいにおいはするもののはじけるまでには至りませんでした。  足漕ぎ自転車による発電では、発電した電気で水を噴射し高い位置にある風船に水脈を当てるというもので、発電量を競いあいました。体力を使った体験で、発電することの大変さも実感したようでした。また、ソーラーカーの試乗体験は、映像等では、見る機会はあっても、自ら運転体験できたことに満足感を覚えていたようでした。
 校内での省エネルギーの実験では、最初に音楽室で地球環境問題やカーボンニュートラル、省エネルギーに関する簡単な説明を受けたのち、クラスを3つの班に分けて、それぞれローテーションで、①屋外の温度測定、②色布の熱吸収、③打ち水の効果についての実験をそれぞれ15分ずつ体験しました。 屋外の温度測定では、校舎の壁、地面(コンクリート、土、草地)樹木や自動車などの日なたと日かげの温度を放射温度計により、交代しながら児童全員に3回ずつ測定して、記録し、その平均値も求めました。 色布の熱吸収実験では、白、黄、赤、青、黒の色布を太陽の直射日光に当てた後の温度を5分ごとに放射温度計を用いて測定しました。白色と黒色の温度の違いは予想できたようでしたが、その中間の色の温度がどうなるか想像しながら測定に挑んでいました。直射日光に当てて最初の5分で大きく温度が上昇することや色の違いで実際に温度の違いが大きく表れることに驚いていました。 打ち水の実験では、コンクリートの地面に約50cm四方の区画を3つ作成して、水道水を0mL,250mL、500mL散水した後の温度変化を5分ごとに放射温度計で測定しました。 散水した地面とそうでない地面とでは温度にとても大きな違いが見られたことを確認しました。実験の時間がもう少し長いと、散水量によってその効果に差が生じるかどうか確認できたのですが、全体のスケジュールの中ではそれを確認することはできず残念でした。 3つの実験が終わった後まとめとして、暑い屋外で暑さをしのぐにはどうしたらよいか、児童それぞれに考えてもらいました。実際に温度を計り、数値でとらえてもらいましたので、児童それぞれに暑さ対策の工夫を思い浮かべることができたようでした。数人の児童に述べていただいた感想は、実験からわかったことや省エネルギーに対する今後の抱負など自分の言葉で表現したものでした。今後さらに今回の結果に対する原因の追究などに興味を持って取り組んでもらえればよいと思いました。 最後に、暑いなか半日屋外で頑張って学んでくれた児童の皆さんに敬意を表したいと思います。


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河川環境施設見学研修 (0C4)

 10月20日(金)、河川環境施設見学研修のために、福島市および三春町へ行ってきました。早朝は晴れていましたが、11時前に曇りに変わりました、夕方になっても、心配した雨が降りませんでした。風は弱く、この時期としては暑くも、寒くもなく絶好の研修旅行日和でした。 いわき市役所前から9時15分に、福島市荒川資料室を目指し出発しました。参加者は15名でした。内訳は、いわき環境研究室会員が7名、環境団体関係者が8名でした。 第1の目的地である荒川資料室には、ほぼ予定どおりの11時15分に到着しました。室内に入って、荒川の概略について、わかりやすい説明を受けました。荒川は阿武隈川の支流で、流路延長26.6㎞、流域面積178.1平方kmです。源流は2000m級の吾妻連峰で、荒川の名前通り「暴れ川」です。古くから土石流や氾濫など被害が相次いでいました。水質はきれいで、平成22年度から13年連続で日本一の河川に選定されています。 まず、荒川の地蔵原堰堤を目指し歩いて行きました。距離は片道1㎞で、15分ほど歩けが到着する予定でしたが、途中熊の爪痕の説明や植物の懇切丁寧な講義で、時間が大幅にオーバーして、少し離れたことから見学しました。地蔵原堰堤はナイヤガラの滝を連想するような見事な景観でした。大正14年に計画完成した後、数次の改築・増補を経て、昭和28年にほぼ現在の姿になりました。石積粗石コンクリート造りです。荒川の洪水を防ぐために建設されたもので、当時の最新技術を駆使して造られた高さ8.7m、幅74.4mの壮大な構造物です。 帰りに霞堤を、見学をしました。旧霞堤は、江戸時代に築かれた堤防です。荒川の氾濫を防ぐために造られたもので、水勢を弱めて流す川の岸につくられた特殊な堤防です。新霞堤についても説明を受けました。 地蔵原堰堤と霞堤は、荒川の歴史と自然を象徴する施設です。両施設を訪れて、荒川の魅力を存分に感じることができました。 お昼ご飯は荒川資料室に隣接するアサヒビール園四季の里で摂りました。ジンギスカン鍋で、ラム肉も野菜も豊富にあり、全員満足した様子でした。鉄板を囲みながら1時間近く談笑して、関係環境団体の方と親交を深めることができました。  最後の訪問先は、三春ダム管理所でした。ダムがみえる展望台で、パネルを指しながらダムの歴史や役割について担当者2名から説明を受けました。詳細な説明で勉強になりました。三春ダムは平成10年完成した高さ65mの多目的ダムです。総工費1,200億円でしたが、それでも小さいダムだと聞いて驚きました。また、ダムの本工事が始まるまでの予備調査に20年をかけ、周辺住民676人が退去されたことも驚きでした。 三春ダムを見学して、ダムの役割や重要性を改めて認識することができました。ダムは、洪水を防ぎ、水道用水を供給し、発電を行うなど、私たちの生活に欠かせない役割を果たしています。また、豊かな自然を守る役割も果たしています。 市役所へは予定どおり4時半に、明るいうちに到着しました。天候にも恵まれて楽しい研修旅行を無事終えました。参加者からは「いままでで、最高の見学研修でした」との評価を得ることができました。

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好間四小「水防災」学習支援 (0C5)


 11月8日(水)、好間第四小学校にて、今年度4回目の支援活動として、「水防災学習」を実施しました。当日は、前日の嵐のような天気から一転、雲一つない晴天となり、屋内活動ながら、みんな気持ち良く学習活動が出来ました。  今回は、5,6年生児童13人(6年生6名、5年生7名)が対象で、支援者10名の他、好間公民館長と市教育委員の2名が参加してくれました。また校長先生も多忙にも関わらず、子どもたちの学習をほぼ全時間見守ってくださいました。
 学習内容は、以下のような項目を途中休憩を入れながら実施しました。
 ① 地球温暖化と水防災について(座学-15分)--温暖化の原因・対策、事象などを説明。
 ② 堤防模型と流域模型(15分)--堤防回りの呼称確認と流域模型での流域の定義実験。
 ③ ジオラマ模型(20分)--ジオラマ模型で、河川の治水対策などを大きく俯瞰的に説明。
 ④ 森の保水実験(20分)--模型で裸地、乾燥森林、湿潤森林での雨水の保水量の相違実験。
 ⑤ 砂防ダム実験(15分)--模型で砂防ダム有無での土砂被害の相違実験。
 ⑥ 水循環と流出模型実験(15分)--模型で水の大循環、なぜ川の水が溢れるのかの実験。
 ⑦ 川の流れ実験(30分)--模型で河川形状や水量の差異による河川浸食の相違の実験。
 ⑧ 洪水時の対応(20分)--災害時に命を守る為の持ち出し物など、ソフト対応について。
 ⑨ まとめ(20分)
以上の様に数多い講義・実験でしたが、子どもたちは各実験に積極的に参加し、歓声を上げながらも、タブレット等に状況や結果を熱心にメモをしていました。6年生は昨年経験した実験も多かったのですが、装置の方も殆んどがバージョンアップしており、それなりに新鮮に実験を楽しんでいました。また繰り返し経験した事で、実験の意図も良く理解した様子でした。  地球温暖化等による異常気象は、他人事ではなく身近に起こる様になり、今年は線状降水帯をいわきでも初めて経験して大きな被害が出ました。そうした理由もあり、子どもたちの防災意識も年々向上しているのが、子どもたちの言動からよく判りました。



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平第4小学校第3回防災環境学習支援講座(0C6)

 第3回防災環境学習支援講座を11月15日に平第4小学校6年生66名が参加し、支援者10名の他、市役所河川課の5名も見学に来ていました。最初に、地球環境と異常気象等の講義を受けました。その後、自然エネルギー体験学習として、次の6項目を班別で行いました。(各班~10名程度) 1.ジオラマによるいわき市の防災施設について学習 2.夏井川流域の模型による流域概念と河川断面の学習 3.森林と川の模型を使って山の保水力を知る実験 4.ダムの持つ役割等を知る実験 5.砂で作った川で、流れと川筋がどのように変化するかの実験 6.災害にあった場合の心得を学ぶ。 模型においては、実際に水を流し、流木等も流し、堤防が崩れたり、削れたり、家が流されたりする様子を見て、歓声を上げながら体験していました。森林の持つ保水力や田んぼダム、砂防ダム等があると水量調節等の働きがあり、洪水を軽減してくれることを学習していました。災害時はいち早く安全な場所に避難すること。(人の命の尊さを知る)また、日頃から、災害時にはどこに逃げるかを決めておく。さらに避難施設への持ち物は事前に準備すること。(家族で話し合っておく) 災害に対する理解を深めることにより、災害時の行動に反映出来るものと期待しております。


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NPO事業中間報告会の報告(0C7)

 12月20日、パルシステム福島みんなの交流館にて、当NPOの令和5年度事業中間報告会を開催しました。今回は、特に学校や地域への学習支援の活動について報告があり、成果や課題の共有、今後へ向けての意見や提案などが行われました。報告会には、NPOメンバーのほか、好間四小、平四小、平窪公民館、好間公民館、(株)ライト・エージェンシー、パルシステム福島の環境委員会、いわき市河川課などからもご参加いただき、全員で16名でした。 最初に、環境エネルギー学習支援についての報告があり、好間四小、平四小、勿来二中、パルシステム福島と植田小・小名田子供会を対象に実施された、「温度をはかる」省エネルギー関係の各種実験についての紹介がありました。温度について感覚としてだけでなく具体的な数値で把握できたことや実験結果から暑さ対策や省エネルギーなど地球温暖化との関連性をより意識するようになったことなどについても報告されました。 続いて水環境・水生生物学習については、好間一小、好間四小、福島県環境創造センター附属施設猪苗代水環境センターの環境学習会、赤沼環境保全会の地区子供会水環境学習会で行われた水質調査や水生生物調査などのトピックについて紹介がありました。子供たちが楽しく体験できていたこと、支援時の説明や操作方法についてマニュアルを整備して冊子「川の水質調査」を作成し改善が図られたこと、そのほか透視度計やパックテスト操作についてNPO独自の改良を行っていることなどが紹介されました。 さらに、水防災学習については、好間四小と平四小で実施した各テーマの紹介があり、どの項目でもNPOが独自に製作した模型などを用いて行われた学習であり、体験した子どもたちは、模型自体にも非常に興味を持った様子であったこと、模型によって実際の現象により近い体験ができた様子などが紹介されました。対象人数が少ない場合は直列で各テーマの実施が可能だが、大人数になると班別に各テーマを並列・ローテーションで実施する方式にせざるを得ない状況が報告されました。 参加した方々からは、普段の授業などではできないような貴重な体験ができ楽しみながら理解を深めようとしている様子がうかがえるといったコメントや小学校の先生方からは次年度の実施についての要望や改善点の提案が行われました。 残りの時間で、小冊子「川の水質調査」とこれに続いて製作中の水防災学習用の小冊子の目次について紹介が行われ、参加者からの意見や要望をいくつかうかがうことができました。報告会全体を通じていただきました貴重なご意見等についても、今後の学習支援事業に反映させたいと考えております。


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令和5年度 新年会の開催(0C0)

 1月24日、湯本の豊美寿しで新年会を開催しました。出席した会員は10名でした。コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となりました。これまでの新年会は飲酒を主体としていましたので、いわき駅から歩いて行ける場所で、夜に開催していましたが、今年度は「常磐物を食べる」ことを主体としました関係で、お昼に開催しました。多くの会員が車に乗って出席しました。 司会は平川事務局長で、原田理事長のあいさつで始まりました。乾杯の発声を、江尻さんにお願いしました。「常磐物」として、アンコウ鍋2個がテーブルの中央に置かれました。他には、ヒラメが刺身として出ました。更に、いわき市の魚であるメヒカリが唐揚げで花を添えました。皆さんが見たこともない大きなメヒカリで驚いていましたが、その美味しさにも驚きでした。温暖化の影響で、福島沖で近年たくさん漁獲されるようになったイセエビやトラフグもテーブルに並ぶのではないかと期待しましたが、海の都合で次回の楽しみとなりました。トラフグの替りにはショウサイフグが刺身で出ました。食べては、こちらのほうが美味しいと通の間で言われており、さすがの味で皮も一緒にいただきました。珍しい魚では、タケノコメバルが登場しました。四国・九州では超高級魚として流通しており、独特の食感で美味でした。他にイカ、カナガシラなどの刺身が大皿に所せましと並んでいました。アナゴやホッキガイのお寿司も最高でした。最後はアンコウ鍋のおじやでしめ、全ての料理を完食しました。 新年会では、当会の今年の抱負などの話題で盛り上がるところですが、今年の新年会はテーブル一杯に並んだ「常磐物」を食べるのに夢中になり、それどころではありませんでした。 宴もたけなわになったところで、和田佳代子さんから中締めのあいさつがあり、1時間半の楽しい時間が、あっという間に過ぎていきました。



河川財団令和5年度「川と人をつなぐ活動」成果発表会参加報告(0C8)

 2024年3月2日、TKPガーデンパレス御茶ノ水で、河川財団令和5年度「川と人をつなぐ活動」成果発表会が開催されました。当NPOからはメンバー6名が参加しました。 発表会は、前半の部が口頭発表、後半の部がパネルディスカッションでした。 口頭発表では、以下の6つの団体ら、それぞれの活動が紹介されました。 利根川の魅力を育む会「利根川は地域をつなぐ!」、狛江水辺の楽校運営協議会「子供たちの自然体験と環境学習の支援活動」、うのき水辺の楽校協議会「生き物好き集まれ・子供スタッフ育成プグラム」、NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター「ブトカマ復元プロジェクト」、西益田つろうて子育て協議会「高津川で育つ子供たちの『ふれあい』と『豊かな体験』の推進」、そして当いわき環境研究室「児童・生徒対象の水環境プログラムの実践的支援活動支援事業」でした。それぞれの地域で深く川と関わり、子供たちの学習支援やそれを支える指導者の育成、あるいは川の再生事業などの実践における成果や課題、今後の展望などについて報告がありました。地域のさまざまな団体との連携や活動資金の調達などについても触れられており、参考になりました。 パネルディスカッションでは、政策研究大学院大学の知花武佳教授がコーディネータ、国土交通省水管理・国土保全局の豊口佳之河川環境課長がコメンテーターを務め、成果発表会の口頭発表者6名がパネラーとなりました。テーマは、川づくり活動の継続のための活動の多様性の工夫と団体力や活動力を持続させていくための工夫についてでした。議論の中での特に気になったキーワードには、団体内でのメンバー間の連携、他団体・他機関との連携、後継人材の育成、広報・PR、等がありました。つながること、つなげることの重要性を改めて認識した、「人と川をつなげる活動」の成果発表会でした。 引き続いて、令和4年度河川基金川づくり団体部門の表彰式があり、国土交通大臣賞1団体と優秀成果表彰団体10団体の活動に対する表彰が行われました。そして当NPOが栄えある国土交通大臣賞を受賞し、参加メンバーとともに喜びを分かち合うことができました。 閉会後、参加者との意見交換会があり、当NPOのメンバーの全員が参加して軽食を取りながらの意見交換を行い、今後につながる貴重な懇談となりました。

 

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好間四小児童の学習成果発表授業への参加(0C9)

 令和6年1月30日に、好間第四小学校5,6年生教室において、今年度の川の学習についての学習成果発表授業が行われました。外部の参観者は、当NPOから7名、夏井川流域の会から2名、公民館から1名でした。 発表は、児童たちが3班に分かれて、それぞれ一つのテーマについてパワーポイントにまとめてグループ発表を行いました。3つのテーマは、実際に今年度取り組んだ(ⅰ)好間川探検(源流から河口までを見る)、(ⅱ)川の生きもの・水質調べ、(ⅲ)川の防災でした。 好間川探検の発表では、上流部、合流部、河口の川幅や水量、水のきれいさ、川底の石などを表にまとめて違いを比較していました。また、源流におけるサンショウウオの捕獲や河口部のカニ釣りなど楽しく学べた体験が報告されました。 川の生きもの・水質調べの発表では、測定を行った3地点(上流、中流、下流)の水質について、水温、におい、透視度、導電率の結果を表にして違いを比較し、下流ほど水質が悪くなることを確認しているようでした。水質の汚れ対策の方法などについての考えにも触れていました。 川の防災についての発表では、地球温暖化と川の水害との関係や2050カーボンニュートラル、森の保水力実験結果、洪水時のソフト対応についても学習内容をまとめて発表していました。また、模型を使った実験は理解しやすかったこと、災害時にどのように行動するか確認できてよかったことなどが感想として述べられました。 全体的に、各自が担当した部分はそれぞれ発表する構成になっており自分の言葉で表現していました。また、比較したいことを表にして伝える工夫や写真を用いてわかりやすく伝える方法が普段の授業の中で身に付いているようであり、それらを有効に活用して発表を行っていました。支援を行った学習の中でも、児童たちがノートや教科書代わりに各自タブレットを用いていたことを思い出して、タブレットをもっと効果的に使用する学習支援があってもよいのではないかと思われました。



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  河川基金助成川づくり団体部門・国土交通大臣賞受賞を市長に報告(0C10)

 公益財団法人河川財団の令和4年度河川基金川づくり団体部門で、当NPOが国土交通大臣賞を受賞したことを前のHP記事で報告しましたが、この件で3月12日に原田理事長と平川事務局長がいわき市役所を訪問して、いわき市土木次長と河川課長立ち合いのもと、内田市長への報告を行いました。 原田理事長から、当NPO が令和元年台風の被害を契機に河川財団の河川基金助成を受け令和2年度から「児童・生徒を対象とした水環境プログラムの実践的活動支援事業」を進めており、令和4年度の成果が優秀活動に選ばれて、3月2日の成果発表会の席上で国土交通大臣賞を受賞したことをお伝えしました。このたびの受賞は、 ・川の学習においては「恩恵と驚異」という二面性について理解を進める体験的な学習を小学校と地域の子ども会児童を対象に実施できたこと ・その際、学習教材として、NPO独自の手作り模型を数種類製作して活用したこと ・また、若者向けに講座を開催して学習支援の指導者育成を行ったこと ・そして、学習支援実施後アンケートにより、児童の理解度把握や授業改善につなげながら活動を進めてきたこと などの点が高く評価されての受賞であったことを報告しました。 そのほか、NPOのメンバー同士が定期的に事業の進行管理を行いながら和気あいあいと活動に取り組んできたことや他の団体と連携しながら活動を進めてきたことなどについてもお話しして、市長からは当NPOの取組みに対するねぎらいと受賞に対するお祝いのお言葉をいただきました。 最後に、今回の市長への表敬訪問に際して事前の手続きから当日の進行までご準備を進めていただきました、いわき市土木部河川課の小泉様にはたいへんお世話になりましたこと、記して謝意を表します。



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  国土交通大臣賞受賞祝賀会を開催(0C11)

 3月12日(火)17時半より、いわき駅前のまじや(居酒屋)で国土交通大臣賞記念して祝賀会を開催しました。出席した会員は12名でした。アルコールを入れた本格的な宴会はコロナウイルスの影響でできませんでしたので、4年ぶりの開催となりました。 司会は平川事務局長で、原田理事長のあいさつで始まりました。原田理事長からは河川財団からの受賞理由を説明していただき、会員の尽力の賜物であると全員に感謝していました。乾杯の発声を、最大の功労者の1人である前理事長の橋本先生にお願いしました。久し振りで生ビール主体に乾杯しました。 開催場所である「まじあ」は創作料理が得意で、テーブルに置かれた茶碗蒸しは白菜の甘みを生かした最高の味でした。豚足で味を取った豚足鍋が、テーブルの中央に3つ置かれていました。その隣にマグロ、ホッキ、イカなど刺身の舟盛りも食卓を賑にぎやかにしてくれました。他にも普段お目に罹れない料理がたくさん出ました。 宴会の中ほどでもう1人の最大の功労者である副理事長の中西先生より、この国土交通大臣賞受賞までの苦労話を披露していただきました。 最後に豚足鍋の雑炊が出て、これも最高の味で、感心しました。更にデザートとしてチーズケーキとムースがでました。飲んで、食べて、今後のいわき環境研究室の活動を語り合い、最高の気分を味わいました。 宴もたけなわになったところで、大方さんから関東3本締めがあり、3時間近くの祝賀会を終えました。全員満足そうな顔で。これを機会に更に活動を深化して、再び祝賀会が開催できるように頑張りたいと言い交わしましてから、会場を後にしました。 外に出ると、雨が降り、傘が飛ばされそうな風がありましたが、気分爽快でした。



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